だから放っておけねーんだよ。
「葉月??聞こえるかー?」
旭の声だ。
私はそっと目を開けた。
「………………あさひ。」
「あーーーよかった。お前、イキナリ倒れるからさ。」
旭はほーっと安堵の溜息をついた。
「…………私、どうしたの…?」
倒れて旭に運ばれたことは覚えてるけど、なんで倒れたかが分からない。
「保健室の先生は熱中症だって言ってたぞ。」
またか………。
私が夏が嫌いな理由① 暑いから。
私が夏が嫌いな理由② すぐに熱中症になるから。
そう。
私は夏になるとしょっちゅう熱中症になっては運ばれる。
もう体質だから仕方ないんだけどね。
水、しっかり飲んだんだけどなぁ…