だから放っておけねーんだよ。







「だから、お前は気にしなくていい。」








そんなこと言われても………







大山さんのあの笑顔が思い浮かぶ。







本当に旭のことが好きなんだなって…







なのになんでよ。







どうして簡単に捨てちゃうの?







別れたって………そんな簡単に言わないでよ。







私は旭の腕を振りほどいた。







「旭は……何もわかってないよ!!」







「葉月………?」







「別れたって、どうせあんたがフッたんでしょ!?なんでそんな簡単に切り捨てるの?!」







「は、葉月落ち着けよ…」







「バカ!!!どんだけ大山さんが旭のこと好きだったか分かってないでしょ!大山さん言ってたよ。もっと旭のこと知りたいんだって!






なのになんで?!なんでよ!バカ旭!!!」







自分のことじゃないのに、悔しさがこみ上げる。







< 98 / 304 >

この作品をシェア

pagetop