だから放っておけねーんだよ。
「だから、お前は気にしなくていい。」
そんなこと言われても………
大山さんのあの笑顔が思い浮かぶ。
本当に旭のことが好きなんだなって…
なのになんでよ。
どうして簡単に捨てちゃうの?
別れたって………そんな簡単に言わないでよ。
私は旭の腕を振りほどいた。
「旭は……何もわかってないよ!!」
「葉月………?」
「別れたって、どうせあんたがフッたんでしょ!?なんでそんな簡単に切り捨てるの?!」
「は、葉月落ち着けよ…」
「バカ!!!どんだけ大山さんが旭のこと好きだったか分かってないでしょ!大山さん言ってたよ。もっと旭のこと知りたいんだって!
なのになんで?!なんでよ!バカ旭!!!」
自分のことじゃないのに、悔しさがこみ上げる。