蝉鳴く季節に…
「綺麗な月が見えるって…」
「……あ」
思い出した。
杉山くんに言われて、私は月を探したんだよね。
でも見えなくて、笑われて……。
杉山くんは……抱きしめてくれたんだよね。
思い出したら、頬に熱さが込み上げてくるのを感じた。
「水谷、顔赤いよ」
「違うよっ」
「何が違うの?俺、何も聞いてないよ」
「え…あ……夕陽で赤いんだ…と、思う」
何それと、杉山くんは笑った。
「水谷って、わかりやすいよな。すぐ顔に出る」
「えっ!何もないよ」
「ははは…そういうトコが面白い」
「………」
面白い…喜んでいいのかな。
更に首を傾げる私の頭に、軽い重み。
杉山くんの手が、頭を撫でてくれていた。
心地良い、重み……。
視線を上げる。
そこには、杉山くんの優しい、優しい笑顔……。
大好きな大好きな……。
「俺、水谷と会えて良かったな」
「…杉山くん?」
「ずっと一緒にいたいって感じる……ほっとするんだ」
「……あ」
思い出した。
杉山くんに言われて、私は月を探したんだよね。
でも見えなくて、笑われて……。
杉山くんは……抱きしめてくれたんだよね。
思い出したら、頬に熱さが込み上げてくるのを感じた。
「水谷、顔赤いよ」
「違うよっ」
「何が違うの?俺、何も聞いてないよ」
「え…あ……夕陽で赤いんだ…と、思う」
何それと、杉山くんは笑った。
「水谷って、わかりやすいよな。すぐ顔に出る」
「えっ!何もないよ」
「ははは…そういうトコが面白い」
「………」
面白い…喜んでいいのかな。
更に首を傾げる私の頭に、軽い重み。
杉山くんの手が、頭を撫でてくれていた。
心地良い、重み……。
視線を上げる。
そこには、杉山くんの優しい、優しい笑顔……。
大好きな大好きな……。
「俺、水谷と会えて良かったな」
「…杉山くん?」
「ずっと一緒にいたいって感じる……ほっとするんだ」