蝉鳴く季節に…
9
夏休みまであと12日。
杉山くんの所に毎日行く様になってから、もう8日。
短い様で長い感じ。
杉山くんとの会話が、毎回充実しているからかな?
杉山くんは、いつも小さな学びをくれる。
それは全て、今の私には必要不可欠なもので、それを当然の様に学び取れている杉山くんをすごいって、素直に尊敬してた。
ううん、当然って言うのは杉山くんに失礼だよね。
杉山くんは、きっとたくさん努力して、たくさん成長しながら学んだんだ。
だって、杉山くん言ってた。
努力が報われるって、人に認めてもらうのも1つの報われ方なのかもしれないけど、報われると言うと終わりみたいで嫌だなって。
努力は、自分はどこまで行きたいか、なんじゃないかなって。
そうして、自分すごいなって実感して、また新しい目標が持てるんだって。
杉山くんって、自分に厳しいのかな?と思ったけど、それを話しながら笑う杉山くんは楽しそうで。
私も努力して、いつか笑いたいなって思えたんだよね。
「そういえばさ、千秋」
「ん?何?」
学校での昼食。
私はいつもの様に、梨絵と恭子と三人、教室でお弁当を食べてた。
話を切り出したのは恭子。
「千秋、三組の長谷川って知ってる?」
「長谷川?確かバスケ部の?」
「そう、背が高くて結構イケメンの長谷川」
「一年生でスタメンに選ばれたんでしょ?すごいねぇ」
梨絵が、プチトマトが刺さったフォークを軽く振りながら言葉を挟む。
「まぁ、それもすごいと言えばすごいんだけど。もっとすごい話をこれから話すんだけどさ」
「え?何、何?」
梨絵が、好奇心が溢れそうな瞳で机に上半身を乗り出している。
…長谷川。
私は興味無いかも。
杉山くんの所に毎日行く様になってから、もう8日。
短い様で長い感じ。
杉山くんとの会話が、毎回充実しているからかな?
杉山くんは、いつも小さな学びをくれる。
それは全て、今の私には必要不可欠なもので、それを当然の様に学び取れている杉山くんをすごいって、素直に尊敬してた。
ううん、当然って言うのは杉山くんに失礼だよね。
杉山くんは、きっとたくさん努力して、たくさん成長しながら学んだんだ。
だって、杉山くん言ってた。
努力が報われるって、人に認めてもらうのも1つの報われ方なのかもしれないけど、報われると言うと終わりみたいで嫌だなって。
努力は、自分はどこまで行きたいか、なんじゃないかなって。
そうして、自分すごいなって実感して、また新しい目標が持てるんだって。
杉山くんって、自分に厳しいのかな?と思ったけど、それを話しながら笑う杉山くんは楽しそうで。
私も努力して、いつか笑いたいなって思えたんだよね。
「そういえばさ、千秋」
「ん?何?」
学校での昼食。
私はいつもの様に、梨絵と恭子と三人、教室でお弁当を食べてた。
話を切り出したのは恭子。
「千秋、三組の長谷川って知ってる?」
「長谷川?確かバスケ部の?」
「そう、背が高くて結構イケメンの長谷川」
「一年生でスタメンに選ばれたんでしょ?すごいねぇ」
梨絵が、プチトマトが刺さったフォークを軽く振りながら言葉を挟む。
「まぁ、それもすごいと言えばすごいんだけど。もっとすごい話をこれから話すんだけどさ」
「え?何、何?」
梨絵が、好奇心が溢れそうな瞳で机に上半身を乗り出している。
…長谷川。
私は興味無いかも。