蝉鳴く季節に…
「その長谷川がさ、何と千秋をかわいいって気に入ってるらしいのよ」
「――っ?!」
思わず、持っていたサンドイッチを手からこぼしそうになった。
何それ!
どういう事?!
「きゃ―っ!千秋!すごいじゃん!やったじゃん!」
はしゃぎだす梨絵。
すごいって、やったって…。
って言うか……私?!
私、長谷川くんと話した事もないのに。
「なっ…何でっ?!」
「何でって、あたしに聞かれても…」
恭子は首を傾げ、笑ってる。
「あたしの彼、長谷川と同じクラスで仲良いんだ。で、聞かれた訳。千秋に彼氏がいるのか探り入れてくれって」
探りって!
「やったじゃん、千秋!これは絶対告られモードだよ!長谷川なら彼氏として自慢じゃん!」
彼氏って!
話飛びすぎだよっ!
「こっ……困るよ!」
……………あ、しまった。
思った時はもう遅い。
「何で困るの?」
「まさか…いつの間にか男がいるんじゃ?!」
詰め寄る二人。
食い付き早いなぁ……。
ああ〜……もう……。
「違うよ、彼氏はいないけど」
「いないけど?」
「好きな男がいるとか?」
……二人共、目が怖い。
思わず困るとか言っちゃったからだよね……。
だって付き合うとか、彼氏とか……そんなの全然、想像がつかないんだもん。
長谷川くんの事も、何も知らないんだよ?
「――っ?!」
思わず、持っていたサンドイッチを手からこぼしそうになった。
何それ!
どういう事?!
「きゃ―っ!千秋!すごいじゃん!やったじゃん!」
はしゃぎだす梨絵。
すごいって、やったって…。
って言うか……私?!
私、長谷川くんと話した事もないのに。
「なっ…何でっ?!」
「何でって、あたしに聞かれても…」
恭子は首を傾げ、笑ってる。
「あたしの彼、長谷川と同じクラスで仲良いんだ。で、聞かれた訳。千秋に彼氏がいるのか探り入れてくれって」
探りって!
「やったじゃん、千秋!これは絶対告られモードだよ!長谷川なら彼氏として自慢じゃん!」
彼氏って!
話飛びすぎだよっ!
「こっ……困るよ!」
……………あ、しまった。
思った時はもう遅い。
「何で困るの?」
「まさか…いつの間にか男がいるんじゃ?!」
詰め寄る二人。
食い付き早いなぁ……。
ああ〜……もう……。
「違うよ、彼氏はいないけど」
「いないけど?」
「好きな男がいるとか?」
……二人共、目が怖い。
思わず困るとか言っちゃったからだよね……。
だって付き合うとか、彼氏とか……そんなの全然、想像がつかないんだもん。
長谷川くんの事も、何も知らないんだよ?