蝉鳴く季節に…
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次の日、心配していた梨絵と恭子に昨日の事を詳しく話した。
昨夜、二人からメールがきていたけど、走って疲れたのと安心したのとで、返信を忘れて眠ってしまったんだ。
話を聞いた梨絵は、杉山くんと同じ事を言ってた。
「矢代の奴〜…!今日の部活の時にいじめてやる!」
梨絵はホントにいじめそう……。
でも、矢代くんは悪気があった訳じゃないし、杉山くんが元気だったんだから、それでいいと思うんだけど。
「で、千秋は今日も行くんだね?」
「うん、恭子も行く?」
「は?あたし?」
「だって同じ中学なんでしょ?」
私の言葉に、二人は顔を見合わせた。
やがてその表情が、悪戯っ子みたいな笑みに変わる。
「どうする?この子、どうしたらいい?」
「いやぁ…許してあげてよ?天然だから千秋は」
「何?どうしたの?」
二人は、ニヤニヤしながら私を見つめてる。
「どうしたも何も、杉山が待ってるのはあたしじゃなくて千秋でしょ」
「え?!」
「もっと欲張りになってよ〜。今まで一人で行ってたくせに、今更恭子を誘うなっての」
昨夜、二人からメールがきていたけど、走って疲れたのと安心したのとで、返信を忘れて眠ってしまったんだ。
話を聞いた梨絵は、杉山くんと同じ事を言ってた。
「矢代の奴〜…!今日の部活の時にいじめてやる!」
梨絵はホントにいじめそう……。
でも、矢代くんは悪気があった訳じゃないし、杉山くんが元気だったんだから、それでいいと思うんだけど。
「で、千秋は今日も行くんだね?」
「うん、恭子も行く?」
「は?あたし?」
「だって同じ中学なんでしょ?」
私の言葉に、二人は顔を見合わせた。
やがてその表情が、悪戯っ子みたいな笑みに変わる。
「どうする?この子、どうしたらいい?」
「いやぁ…許してあげてよ?天然だから千秋は」
「何?どうしたの?」
二人は、ニヤニヤしながら私を見つめてる。
「どうしたも何も、杉山が待ってるのはあたしじゃなくて千秋でしょ」
「え?!」
「もっと欲張りになってよ〜。今まで一人で行ってたくせに、今更恭子を誘うなっての」