人間ドール《短編ホラー》
「七瀬も……あいつがいいの……?」
「いきなり現れて私の居場所横取りして……?」
「オマケに人気もあって器用で?」
「美人で?私も十分可愛いのに?」
「あいつと私の何が違うの……?」
私は跪いた。
こんな自分が虚しくて涙さえ出てこなかった。
「ねぇ。私とあなたはどう違うのか……知りたい?」
「え……」
上を向くと笑顔の大神レオナが立っていた。
「ついて来て家で教えてあげる。」