では、同居でお願いします
(も、諸岡さ――ん! タイミング悪い!! しかも同意なしのまま、これ、どうなのよぉぉ!)
全方位に気遣いしまくる諸岡さんらしからぬ暴走ではないか。
さっき戻ってきた時に、何度も頷いて「大丈夫だよ」という目配せをしていたけれど、全然大丈夫じゃなかった!
(ちょ……どうするのよ、これ!! え? 私が騙したみたいになってるんだけど、ええええ? めっちゃ見られていますけど!)
ダラダラとイヤな汗が背を伝う。
先程の冷や汗など比べものにならないほど危機迫るイヤな汗だ。
この収集をどうつければいいのか……もうここで意識を失ってしまいたい。
(神様、この急展開、どうにか収集をつけてください!)
神のご加護からすっかり見放されている私は、冷や汗を流し続けるしか為す術がなかった。