では、同居でお願いします
綺麗なカーブを描く瞳と整った唇。
トクンと胸が鳴り、視線を外せなくなる。
裕哉の大きな手のひらに、頬を包まれた。
見つめ合う瞳が、お互いを捕らえて放さない。
音が何も聞こえない静かな夜の静寂の中、私たちの間で時が止まる。
裕哉がそっと顔を寄せる。
私は――そっと瞼を閉じた。
唇が重なったのは一瞬。
すぐに離れ、けれどまたすぐに重なり合う。
ああ、と私は胸の中で吐息をこぼす。
今、はっきりと見つけた。
裕哉の言う、「好き」の意味。
(……私と、同じ)
同じ想いの好きが、今重なっていることを知った。
神様に、手を触れてもいいですか?
私を拾ってくれた神様に、想いを届けてもいいですか?
欲張りになっても……いいのですか?