片翼を失って
落ちた少女
「ッくく……あはあ……ッ」

1LDKのマンション。一人暮らしして…何年目だっけ
ビール缶片手にひとりで笑う私は
黒江 アヤナ。


片手には口を指で握った袋。…テレビとかで見る、
私はシンナー常用者。


頭がパンッと弾けるように物事を考えれなくなり
情緒が安定せず、ふわふわと宙を舞うような
不思議な感覚に囚われる。

「ふっ……ひいッ…ぁ、ぅ…」

でもそんな夢も一瞬。

時計をちらりと見る。…シンナーを吸って数十分。
もう切れたか。

軽い吐き気と頭痛に襲われ、その場に寝転んだ。
"ぐっ……ぁ……"とうなりながら私は


意識を手放し、少しばかり深い夢へ落ちていった。
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