年下くんの電撃求愛
「…………え?」
世に言う、押し倒されている状態の出来上がりだ。
両腕を押さえられ、軽い拘束を受けたわたしは、ほおを引きつらせて、真上にいる鷹野くんに訴える。
「な、なに!?急にどしたの!?」
「……だめ?」
「〜だ、だめっていうか……え、ほら、ご飯!!ご飯は!?」
「飯より透子が食べたくなった」
「……っ、」
なんだそのおそろしいセリフは……!!
あわあわと口の開閉を繰り返して慌てていると、鷹野くんの指先が、わたしの首裏に触れた。
つう、と指先がすべる感触に、まるで火種を落とされたように、わたしのほおは簡単に染まってしまう。
「あああ、あの、鷹野くん」
「鷹野くんじゃなくて、司」
「いや、ちょっとーー」
必死で言葉を発したけれど、指の動きは止まらなかった。
それどころか、鷹野くんはわたしの首筋に顔をうずめた。
「〜や……っ、」
弱いところに熱いくちびるが触れ、思わず声を上げてしまう。
「ちょ……ま、待って!?ちょっと待とう鷹野くん!!ストップ……!!」
「無理、待てない」
「だ……って、ほら、仕事終わりだし、汗くさいし……!!」
「ん、大歓迎」
「〜なんで歓迎……!?ていうかあの、せめて電気……」
わたしの抵抗の言葉をちゅ、と軽いキスで奪うと、鷹野くんは再度、首筋にくちびるを這わせる。
「……見たい」
「……っ、」