年下くんの電撃求愛
くちびるをつけたまま、ささやくように言われて、一気に体温が上昇した。
首、ほお、ひたい、そしてくちびるに。キスの雨を降らせながら、鷹野くんは、わたしが着るシャツのボタンを、指先で器用に転がしていく。
なんてフラチな光景なんだろう。
羞恥に身悶えしているうちに、あっという間に乱され、脱がされる。手慣れているのが恨めしい。
「ふ……、」
大人しくなったわたしにくすりと笑いかけ、鷹野くんは、わたしの髪を撫でる。
てっぺんから撫でて、指を差し入れて、そして、前髪をかきあげる。
「……可愛い」
「……っ、あ……」
頭皮までが気持ちよくなる。鷹野くんの指が、わたしの敏感な箇所を、確実に増やしていく。
器用なその指は、頭を何度も撫で、やがて頬に流れ、首、鎖骨を経由して、そっと、胸元へながれる。
「ん……っ、」
「……恥ずかしい?」
込み上げてくる甘い感覚。
熱っぽい視線でわたしを見つめて、鷹野くんが聞く。
「は、恥ずかし……っ、」
「うん。でもやめない」
意地悪く笑ったあと、鷹野くんはこれまた慣れた手つきで、背中にあるホックをはずした。
解放された胸に、心臓の鼓動も同じく解放されたように、一気に増す。
「〜んん……っ!!」
生まれたすき間から、滑り込んできた手。
あらがいようのない疼きをおぼえると同時に、変な声が飛び出て、大げさに背中をしならせてしまった。