黒薔薇




なんの反応も示さない僕に飽きたのか2人は「つまんねーな」と舌打ちしどこかにいった。





もう、チャイムがなる…教室に行かなきゃ。





周りはもう人がいなかった。





痛む身体を立たせて教室に入り席に座る。


そんな僕に声をかけてくる人なんて誰もいない。





隣をみると桜田涼子はまだ来ていなかった。






今日は休みなのか?





桜田が学校にいないことで少し残念だと思う自分がいた。






隣に人がいなかったときには感じなかった。

が、ここ何日も桜田涼子が隣に座っていることによって妙に安心感のような…いて当たり前だというような感覚だった。




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