黒薔薇
「お??」
「あ...」
俺が扉を引くと普通に開いた。
「なんだ開くじゃねーか。誰もいねーなら入るぞ」
「え?っちょっと先輩!」
焦った声をあげながらも原田はついてくる。
中に入ると、やっぱり外見どおりデカい。
シャンデリアなんか、下がってやがる。
「うわ。大きいですねえ。...じゃなくてこれ不法侵入ですからね!」
「うぜえ」
原田はぶうぶう言いながらもついてくる。
一階の手前の一番大きそうな部屋に入った。