黒薔薇



ちっ。原田に先を越されたか。





隣の部屋に向かう。




ここも比較的大きい部屋だ。





「あ。先輩。これです。これ」






中に入ると、服や鞄などがおいてあり今まで見たどの部屋より生活感がある。





桜田冬樹は、死んだ。




死んだときのままってことか?





原田が指さしていたのは、あるノート。




「ずいぶん古いな」




ノートは所々、角がすり減っていたりしている。





相当使っているようだ。




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