黒薔薇




そのとき、クラスの女子が教室に勢いよく入ってきて言った。





「住谷のやつ事故ったらしいよ!」


「え!?」

「まじかよ!」


「今、先生が向かってるって」






住谷が事故?





だから、あの2人も僕をいじめている場合じゃなかったんだ。






教室はざわついたまま昼休みへと突入した。







僕はお弁当をもって屋上へ向かう。







廊下では、住谷の話で持ちきりだった。





「住谷事故ったってまじ?」


「噂では、ボコられたんだとか?」

「えー!マジマジーーー!?」


「でもさ仕方なく無い?イジメの常習犯だったし。誰だっけ長野?いじめてたじゃんあと村田とか。」



「たしかに〜!天罰じゃん?天罰」


「ウケるー!」





何が天罰だよ。これが天罰ならイジメを笑って楽しんでいるお前達も天罰があるべきだ。





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