黒薔薇



相良と私は中学二年と三年の二年間同じクラスだった。






二年のときは話もしなかった。





話したのは三年のとき、学級委員の仕事で夕方になってしまったときでその時季節は真冬で真っ暗。





しかも荷物がとてつもなく多い。





「わー...やっぱり公衆電話でママに迎え頼むんだったぁ」





1人暗い道を大荷物でゆっくり進む私。




「あっ」




頑張って、地道に進んでいたけれど小さな小石に足を取られこけた。





「いったあ」




膝からは血が滲み出ている。




ほんとに痛い。寒いし。重いし。暗いし。




どうしてもう一人の学級委員長は手伝ってくれないのよ!






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