黒薔薇




え...?相良?




高校生の間から相良が顔を出した。




お願い!助けて!!





「は?こんなやつ俺が知ってるわけねえだろ。それより早くRED行こうぜ」




そう言うと相良は行ってしまった。





それに続いて高校生たちもいなくなった。





自分が惨めすぎて泣いた。




相良にもむかついたが、言い返せずにただ震えていた自分にもむかついて泣きじゃくった。





しばらくして、膝の血も止まり乾いたころ私は再び荷物を持ち上げる。




でもやっぱり重くてまた泣きそうになる。




すると、誰かが前方から走ってきた。




「...相良...?」





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