黒薔薇
それでもまだ、迷っているメンバー達に柳沢さんが大声をあげる。
「よせ!!やめろ!飲むんじゃねえ!!」
「お前ら。俺の言うことが聞けねえのか。」
そう相良君の声を聞いただけでメンバー達が青ざめる。
「おい!涼子!!やめさせろ!!」
「飲め」
必死の柳沢の声もむなしく全員後方の声しか耳には入っていなかった。
一気に飲み干すとすぐに、ぐうううと苦しい声がその場に響いた。
その姿にただ桜田は微笑んでいた。
その様子に僕の何かがはじけた。
「桜田ああ!!」
椅子を蹴り飛ばして、僕は桜田につかみかかる。
「てめえ!!!」
その僕を引きはがそうと相良は向かってきたがそれを柳沢はさせなかった。