黒薔薇




「……」







僕は話し終わったのに桜田が黙っているから、たまには僕からも聞いてみた。









「桜田の家族は?…」










「あっ!いたーーーー!!!涼子はっけーん!!」










虚しくも僕の声は桜田に届くより先にかき消された。











相良晴彦のグループでサイドに赤いメッシュが入った短髪の女だ。











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