黒薔薇



くそーーー。





なんだか桜田に遊ばれている気がする。





「ごめんね。長野くん。じゃあ一緒に撮ろう」






くいっと桜田が近づいてきて薔薇の香水がほのかに鼻をかすめる。





「ほら。カメラ見て」




パシャッ





ケータイのシャッター音がなりその夢のような数秒は終わった。


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