黒薔薇
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僕は村田に話しかけられた。





「相談があるんだ。長野くん。ほ、放課後、裏門のところに来てほしい」





珍しくハッキリという村田。





「わかった。桜田と一緒に帰る約束をしているから断ってから行く」





僕はわざと、ちょっと村田に意地悪してみた。




ほんとは一緒に帰る約束なんかはしていない。





村田はかあっと顔を赤くすると走って行ってしまった。








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