黒薔薇
喫茶店について、俺と原田にコーヒーを、桜田には紅茶を頼んだ。
しばらくは、相良のことを聞いた。
「相良の家はどこだ?」
「晴彦の家...この辺ではないことは知っています。」
「あいつとの関係は?」
「友人です。」
「ほんとうか?」
「はい」
微笑む女。この笑顔が薄気味わりい。
三十分たって原田の携帯が鳴った。
「げー。戻れって。またクレイムの事件っぽいですよ」
そういうことを一般人がいるようなとこで言うか普通。
はーあ。とわざとらしくため息をつく原田。
よっぽどこの女が気に入ったらしい。