ブラックバカラをあなたへ

前へ

2人に再開した日、私は家に泊まることなく、帰宅した。




2人ともっと話したい気持ちはあったが、あの家にいると息が苦しくて帰りたくて仕方がなかった。




2人の連絡先は聞いておいたし、またゆっくりと話す機会もあるだろう。




携帯を開いて、LIMEに追加された2人の名前を見る。




ちゃんと現実なんだと、ほっと胸を撫でおろす。




2人の変わりように悲しさはあるけれど、再会できたことは本当に嬉しかった。




明日、みんなにも話さなきゃ。




そう思い、今日はもう寝ることにした。




ーーー次の日の昼時に目が覚めた。




寝ぼけ眼を擦りながら、メッセージでみんなに召集をかける。




仲葉と優奈からはすぐに返信が来た。




後の2人からの返信を待ちながら、台所に向かい紅茶を淹れる。




ちなみにこの紅茶は、潤ちゃんが買ってきてくれたものだ。




これを飲む度、あの日の潤ちゃんとの会話を思い出す。




潤ちゃんと久しぶりに会いたいなぁ…




あの天使スマイルで、大好きですってまた言ってほしいなぁ…




優雅とは程遠い、欲深いことを考えながら紅茶を啜る。




夜まで暇だし、久しぶりに昼食作ろうかな。




紅茶を飲み終わり、カップをシンクに置く。




歯磨きをして、少しだけ身だしなみを整え、着替える。




食材調達のため、私は久しぶりにスーパーへと向かった。
< 105 / 106 >

この作品をシェア

pagetop