ブラックバカラをあなたへ
どれぐらい寝ていたのだろうか。
私は、眩しい日差しのおかげで目を覚ました。
周りを見ると、みんなが集まっていた。
てことは、もう4限ぐらいかな。
それはあっていたようで、ちょうど昼休みを知らせるチャイムが鳴った。
と、同時にドアがガラガラと開く。
みんな来てるから、開くはずないんだけど。
と、思ってドアの方を見ると…
「げっ」
彼らの姿を見て、思わず汚い声が出てしまった。
「おい。俺らに向かってげってなんだよ」
「なんで、あんた達がここに来るのよ」
春実の言ったあんた達っていうのは、紛れもなく皇夜の奴ら。
まさか、ここでも会うなんて。
せっかく、気持ち良く過ごしてたんだけどなぁ。
一気に張り詰めたような感じの空気に変わる。
「それはこっちのセリフだ。なんで、お前らがここにいるんだよ…っ」
そう言った金髪の人に、また睨まれる。
でも、なんか、この前とは違う。
何かを聞きたそうな顔をしている。
「私達がいたら悪いの?転校生のあんた達なんかに明渡さないわよ!」
「は?ここはな、俺らの大切な人達が使ってた場所なんだよ。お前らみたいなゴミが使っていいとこじゃねぇ」
うっわ。
結構、散々なこと言ってくれるね。
私達のことゴミだって。
何も知らないくせに。
…でも、まぁ、実際はゴミ以下の存在なんだろうけど。
今は、どうでもよくて!
彼らが言っている、大切な人達っていうのは、絶対彼らのことだろうな。
「すみませんが、あなた達と同じように、私たちにとっても大切なところなんです。お引き取りください」
さっきの言葉は、優奈にでも耐えられなかったようで。
優奈も強気にでる。
「…お前ら、いつからここにいるんだ?もしかして、あの人達の大切な人達って…」
そこまで言われて私たちは気づく。
もしかして、彼らは聞いているのかもって。
私たちのこと。
どうしよう。
バレるかもしれない。
私達がずっとここにいることが知られたら…
彼らと一緒にいたことが分かってしまう。
頭の中で考えを張り巡らせていると…
「私達がここへ来たのは、半年ぐらい前だけど。それがなにか?」
いつも冷静な仲葉がそう言った。
なるほど。
半年前だったら、ちょうど彼らがいなくなった日だから、私と彼らが会っていないっていうことになる。
流石、仲葉!
私も、もっと冷静にならなきゃ。
「半年前…なら、違うか。ま、そうだよな。お前らみたいな奴らがあの人達と一緒にいるとか、考えられねぇわ」
ほんっとに、この金髪の奴は言いたい放題言ってくれるわね!
ピキってくるんですけど。
まぁ、いいや。
さっき、自分で反省したんだから。
冷静に、冷静に…
「で、早く出て行ってくれない?昼休み終わっちゃうんだけど」
「はっ。誰がお前の言うことなんか聞くかよ」
こいつーーーっっ
私のこと、鼻で笑ったよね!?
少し、優しく言ってあげたのに!
もう、無理!
こんな俺様系、ほんっとうに無理!
「あんたねぇ、さっきから、ゴミとかさぁ、お前らみたいな奴らとかさぁ、悪口だよね!?会ってまだ、2日目の私達にそんなこと言う!?ありえないんですけど!私達のことなんにも知らないくせにっ!」
「別に、お前らのこと知りたくもねぇよ。女なんて、みんな同じだろ」
はぁ!?
もう、こいつ疲れる!
「まぁまぁ、そんな怒らないでよ。な?」
そう言って、苦笑いするのは、仲葉を保健室まで運んでくれた人。
「そ、そうだよ!綺麗な顔がもったいないよ!」
「う、うんうん!だから、ね。落ち着いて!碧斗はさ、ちょっと今気が立ってるだけだからさ…つい。だから、許してあげて!」
この前、薙と滾って言っていた2人が私のことをなだめる。
碧斗って言うのは多分、ずっと私を睨んでくる奴のことだろう。
「はぁ…もう、いい。疲れた。でも、虫の居所が悪いって言ったって、私達には非がないんだから、もう悪口言うのはやめてよね。あと、あんた達がなんて言おうとも、この空き教室は明渡さないんだから」
ふぅ。スッキリスッキリ。
ていうか、屋上明け渡したんだから、ここだけでも譲ってって感じ。
てか、こいつらまだ動かないし。
これだけ言っても、帰らないって…
何がそんなに、ここにいたいってあんた達を縛り付けるの?
ここにいたって、あの日のことなんて一切出てこないっていうのに。
早く帰ってほしい。
だって、だってっ…
…お腹が、もう、限界!
そう思ってしまって。
ぐぎゅるるる…
「ーーーーーーーっっ!」
カァ
顔が火照る。
「葉音、あんた…」
春実が私を蔑みの目で見てる。
春実だけじゃなくて、みんなも!
は、恥ずかしい…
「うぅ…お、お腹空いちゃったんだもん…」
「あははははは!!」
すごい大声で笑うのは、チャラ男の結我っていう奴。
く、くっそぉぉぉ!
「そうだな!俺も、お腹空いた!俺さ、みんなのこともっと知りたい!名前も聞いてねぇし。一緒に食べようぜ!」
意外といいやつだな!
あいつとはぜんっぜん大違いね!
私の中で、少しだけ結我の株があがる。
「うん!みんなでご飯食べよう!」
燈に言われたら、断れない…
渋々、私達はご飯を食べることにした。
私は、眩しい日差しのおかげで目を覚ました。
周りを見ると、みんなが集まっていた。
てことは、もう4限ぐらいかな。
それはあっていたようで、ちょうど昼休みを知らせるチャイムが鳴った。
と、同時にドアがガラガラと開く。
みんな来てるから、開くはずないんだけど。
と、思ってドアの方を見ると…
「げっ」
彼らの姿を見て、思わず汚い声が出てしまった。
「おい。俺らに向かってげってなんだよ」
「なんで、あんた達がここに来るのよ」
春実の言ったあんた達っていうのは、紛れもなく皇夜の奴ら。
まさか、ここでも会うなんて。
せっかく、気持ち良く過ごしてたんだけどなぁ。
一気に張り詰めたような感じの空気に変わる。
「それはこっちのセリフだ。なんで、お前らがここにいるんだよ…っ」
そう言った金髪の人に、また睨まれる。
でも、なんか、この前とは違う。
何かを聞きたそうな顔をしている。
「私達がいたら悪いの?転校生のあんた達なんかに明渡さないわよ!」
「は?ここはな、俺らの大切な人達が使ってた場所なんだよ。お前らみたいなゴミが使っていいとこじゃねぇ」
うっわ。
結構、散々なこと言ってくれるね。
私達のことゴミだって。
何も知らないくせに。
…でも、まぁ、実際はゴミ以下の存在なんだろうけど。
今は、どうでもよくて!
彼らが言っている、大切な人達っていうのは、絶対彼らのことだろうな。
「すみませんが、あなた達と同じように、私たちにとっても大切なところなんです。お引き取りください」
さっきの言葉は、優奈にでも耐えられなかったようで。
優奈も強気にでる。
「…お前ら、いつからここにいるんだ?もしかして、あの人達の大切な人達って…」
そこまで言われて私たちは気づく。
もしかして、彼らは聞いているのかもって。
私たちのこと。
どうしよう。
バレるかもしれない。
私達がずっとここにいることが知られたら…
彼らと一緒にいたことが分かってしまう。
頭の中で考えを張り巡らせていると…
「私達がここへ来たのは、半年ぐらい前だけど。それがなにか?」
いつも冷静な仲葉がそう言った。
なるほど。
半年前だったら、ちょうど彼らがいなくなった日だから、私と彼らが会っていないっていうことになる。
流石、仲葉!
私も、もっと冷静にならなきゃ。
「半年前…なら、違うか。ま、そうだよな。お前らみたいな奴らがあの人達と一緒にいるとか、考えられねぇわ」
ほんっとに、この金髪の奴は言いたい放題言ってくれるわね!
ピキってくるんですけど。
まぁ、いいや。
さっき、自分で反省したんだから。
冷静に、冷静に…
「で、早く出て行ってくれない?昼休み終わっちゃうんだけど」
「はっ。誰がお前の言うことなんか聞くかよ」
こいつーーーっっ
私のこと、鼻で笑ったよね!?
少し、優しく言ってあげたのに!
もう、無理!
こんな俺様系、ほんっとうに無理!
「あんたねぇ、さっきから、ゴミとかさぁ、お前らみたいな奴らとかさぁ、悪口だよね!?会ってまだ、2日目の私達にそんなこと言う!?ありえないんですけど!私達のことなんにも知らないくせにっ!」
「別に、お前らのこと知りたくもねぇよ。女なんて、みんな同じだろ」
はぁ!?
もう、こいつ疲れる!
「まぁまぁ、そんな怒らないでよ。な?」
そう言って、苦笑いするのは、仲葉を保健室まで運んでくれた人。
「そ、そうだよ!綺麗な顔がもったいないよ!」
「う、うんうん!だから、ね。落ち着いて!碧斗はさ、ちょっと今気が立ってるだけだからさ…つい。だから、許してあげて!」
この前、薙と滾って言っていた2人が私のことをなだめる。
碧斗って言うのは多分、ずっと私を睨んでくる奴のことだろう。
「はぁ…もう、いい。疲れた。でも、虫の居所が悪いって言ったって、私達には非がないんだから、もう悪口言うのはやめてよね。あと、あんた達がなんて言おうとも、この空き教室は明渡さないんだから」
ふぅ。スッキリスッキリ。
ていうか、屋上明け渡したんだから、ここだけでも譲ってって感じ。
てか、こいつらまだ動かないし。
これだけ言っても、帰らないって…
何がそんなに、ここにいたいってあんた達を縛り付けるの?
ここにいたって、あの日のことなんて一切出てこないっていうのに。
早く帰ってほしい。
だって、だってっ…
…お腹が、もう、限界!
そう思ってしまって。
ぐぎゅるるる…
「ーーーーーーーっっ!」
カァ
顔が火照る。
「葉音、あんた…」
春実が私を蔑みの目で見てる。
春実だけじゃなくて、みんなも!
は、恥ずかしい…
「うぅ…お、お腹空いちゃったんだもん…」
「あははははは!!」
すごい大声で笑うのは、チャラ男の結我っていう奴。
く、くっそぉぉぉ!
「そうだな!俺も、お腹空いた!俺さ、みんなのこともっと知りたい!名前も聞いてねぇし。一緒に食べようぜ!」
意外といいやつだな!
あいつとはぜんっぜん大違いね!
私の中で、少しだけ結我の株があがる。
「うん!みんなでご飯食べよう!」
燈に言われたら、断れない…
渋々、私達はご飯を食べることにした。