ブラックバカラをあなたへ
キーンコーンカーンコーン
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。
私もみんなも、丁度ご飯を食べ終わった頃だった。
ていうか、気まずい…
ご飯食べてる時は、結我とか燈が場を盛り上げようとなんか話してたけど、碧斗と咲満の殺気がビシビシと伝わってきて。
最終的には、2人も黙ってしまった。
まぁ、春実と滾はゲームの話で盛り上がってたけど、私たちには入れない世界で。
無言でご飯を食べる状況となった。
もうさ、私たちと食べるのが嫌なら、屋上に行けばいいのに。
何を意地はってるんだか。
ご飯も食べ終わり、またすることがなくなった私は音楽を聴こうとイヤホンをつける。
でも、自己紹介以来口を開かなかった碧斗が、殺気を出したまま、私達に話しかける。
「お前ら、本当に半年前からいるんだよな」
「そうだけど」
内心はギクッとしながらも、平常心を保って返事をする。
「まぁ、それはどうでもいいんだが。お前ら、皇夜の5代目を知ってるだろ」
「まぁ、そりゃあ、それなりに。なにせ、人気者で王子みたいな存在だっからね。新入生以外、みんな知ってる」
これは、嘘じゃない。
本当にみんな知っているし、人気者だった。
今のこいつらみたいに、彼らも全員とても綺麗な顔立ちをしていたから。
「なら、その5代目に女がいたことは?」
「っ…知らないわよ。モブキャラみたいな私達が、物語の主人公に相応しい彼らのような人達のことなんて知る由も無いでしょう」
うまく、誤魔化せただろうか…
今の私の顔、どうなってるんだろう。
引きつってたりしてないかな?
不審がられてないよね?
「…そうか。ならいい。お前ら、もう行くぞ」
「えー、もう?俺、もっとゲームの話ししたかったー!」
「なら、またここに来ればいいでしょ。ほら、行くよ」
薙が滾を無理矢理連れていく。
どうやら兄より弟の方がしっかりしているみたいだ。
「俺も、今日は全然話せなかったから、また来るな!」
結我がまたあの眩しい笑顔をする。
いや、話さなくていいんだけど。
結構なんですけど。
お断りしたいんですけど。
私たちと話したところで、あんた達になんの得があるのって感じなんだけど。
「はぁ…」
5人が去って、ため息をつく。
多分、気づかないうちに肩に力がはいっていたんだろう。
一気に気が抜けて、机に突っ伏す。
また来るってことは、これがずっと続くの?
だからといって、空き教室に行かないのは嫌だ。
それに、来るのはあの3人だけかもしれないし。
とりあえず、寝よう。うん。
「おやすみー…」
私は、誰にともなくそう言って意識を手放した。
昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。
私もみんなも、丁度ご飯を食べ終わった頃だった。
ていうか、気まずい…
ご飯食べてる時は、結我とか燈が場を盛り上げようとなんか話してたけど、碧斗と咲満の殺気がビシビシと伝わってきて。
最終的には、2人も黙ってしまった。
まぁ、春実と滾はゲームの話で盛り上がってたけど、私たちには入れない世界で。
無言でご飯を食べる状況となった。
もうさ、私たちと食べるのが嫌なら、屋上に行けばいいのに。
何を意地はってるんだか。
ご飯も食べ終わり、またすることがなくなった私は音楽を聴こうとイヤホンをつける。
でも、自己紹介以来口を開かなかった碧斗が、殺気を出したまま、私達に話しかける。
「お前ら、本当に半年前からいるんだよな」
「そうだけど」
内心はギクッとしながらも、平常心を保って返事をする。
「まぁ、それはどうでもいいんだが。お前ら、皇夜の5代目を知ってるだろ」
「まぁ、そりゃあ、それなりに。なにせ、人気者で王子みたいな存在だっからね。新入生以外、みんな知ってる」
これは、嘘じゃない。
本当にみんな知っているし、人気者だった。
今のこいつらみたいに、彼らも全員とても綺麗な顔立ちをしていたから。
「なら、その5代目に女がいたことは?」
「っ…知らないわよ。モブキャラみたいな私達が、物語の主人公に相応しい彼らのような人達のことなんて知る由も無いでしょう」
うまく、誤魔化せただろうか…
今の私の顔、どうなってるんだろう。
引きつってたりしてないかな?
不審がられてないよね?
「…そうか。ならいい。お前ら、もう行くぞ」
「えー、もう?俺、もっとゲームの話ししたかったー!」
「なら、またここに来ればいいでしょ。ほら、行くよ」
薙が滾を無理矢理連れていく。
どうやら兄より弟の方がしっかりしているみたいだ。
「俺も、今日は全然話せなかったから、また来るな!」
結我がまたあの眩しい笑顔をする。
いや、話さなくていいんだけど。
結構なんですけど。
お断りしたいんですけど。
私たちと話したところで、あんた達になんの得があるのって感じなんだけど。
「はぁ…」
5人が去って、ため息をつく。
多分、気づかないうちに肩に力がはいっていたんだろう。
一気に気が抜けて、机に突っ伏す。
また来るってことは、これがずっと続くの?
だからといって、空き教室に行かないのは嫌だ。
それに、来るのはあの3人だけかもしれないし。
とりあえず、寝よう。うん。
「おやすみー…」
私は、誰にともなくそう言って意識を手放した。