ブラックバカラをあなたへ
決意
あれから、1ヶ月が過ぎた。
肌寒さはなくなり、緑が増えてきた5月。
私は相変わらず、可愛い天使の潤ちゃんに起こされていた。
「もういい加減、1人でも起きてくださいよ〜」
潤ちゃんが、ぷくぅと頬を膨らませる。
私は、彼女の頬をつつくのを我慢し、はーいと言いながら、彼女が作ってくれた朝食を食べる。
潤ちゃんは、2週間ほど前から自分の学校へと通い始めた。
それは急なことで驚いたし、一緒にいる時間が減るのは寂しいけれど、彼女が少しずつ前を向き出すことが出来て、嬉しかった。
学校には通いだしたが、家には未だに帰っていない。
初めは、もしかしたら連れ戻されるかもしれないと不安がっていたが、なぜか家からの連絡は一切ないらしい。
それを潤ちゃんはどう受け止めているのか、私には分からないけれど、潤ちゃんが元気でいてくれればなんでもよかった。
それに、これは私のわがままだけれど、私はまだ彼女と一緒にいたいのだ。
「そろそろ、時間ですね。行きましょう、葉音ちゃん」
私が年上ということもあり、敬語だけは絶対直してくれないが、ちゃん付けで呼んでくれるほどには仲良くなった。
家を出て、彼女の学校の近くまでバイクで送る。
「それじゃ、今日も頑張ってね!」
「はい!今日も送ってくれてありがとうございます!今日は倉庫に行きますか?」
潤ちゃんは正式に、BlackQueenのメンバーになった。
私たちがそうしたわけではなく、彼女から直々にお願いされた。
「そうする!学校終わったら迎えに行くね!」
そう言うと、私はまたバイクを走らせた。
BlackQueenは潤ちゃんのような子が多い。
ワケあって家に帰れなかったり、学校に行けなかったり、理由は様々だが、そういう子達が集まってくる。
私たちは少しでも、そういう子達の居場所になるような存在でありたいと思う。
BlackQueenは決して弱くはないが、潤ちゃんのように喧嘩が出来ない子もいる。
けれど、みんなそんな事は気にしていない。
ただ私たちにとって、メンバーは気の許せる友達で仲間なのだ。
同じ境遇の子が多いからか、潤ちゃんもすぐメンバーと打ち解けていた。
私は、BlackQueenが彼女にとっての居場所になれていたら嬉しいなと思う。
肌寒さはなくなり、緑が増えてきた5月。
私は相変わらず、可愛い天使の潤ちゃんに起こされていた。
「もういい加減、1人でも起きてくださいよ〜」
潤ちゃんが、ぷくぅと頬を膨らませる。
私は、彼女の頬をつつくのを我慢し、はーいと言いながら、彼女が作ってくれた朝食を食べる。
潤ちゃんは、2週間ほど前から自分の学校へと通い始めた。
それは急なことで驚いたし、一緒にいる時間が減るのは寂しいけれど、彼女が少しずつ前を向き出すことが出来て、嬉しかった。
学校には通いだしたが、家には未だに帰っていない。
初めは、もしかしたら連れ戻されるかもしれないと不安がっていたが、なぜか家からの連絡は一切ないらしい。
それを潤ちゃんはどう受け止めているのか、私には分からないけれど、潤ちゃんが元気でいてくれればなんでもよかった。
それに、これは私のわがままだけれど、私はまだ彼女と一緒にいたいのだ。
「そろそろ、時間ですね。行きましょう、葉音ちゃん」
私が年上ということもあり、敬語だけは絶対直してくれないが、ちゃん付けで呼んでくれるほどには仲良くなった。
家を出て、彼女の学校の近くまでバイクで送る。
「それじゃ、今日も頑張ってね!」
「はい!今日も送ってくれてありがとうございます!今日は倉庫に行きますか?」
潤ちゃんは正式に、BlackQueenのメンバーになった。
私たちがそうしたわけではなく、彼女から直々にお願いされた。
「そうする!学校終わったら迎えに行くね!」
そう言うと、私はまたバイクを走らせた。
BlackQueenは潤ちゃんのような子が多い。
ワケあって家に帰れなかったり、学校に行けなかったり、理由は様々だが、そういう子達が集まってくる。
私たちは少しでも、そういう子達の居場所になるような存在でありたいと思う。
BlackQueenは決して弱くはないが、潤ちゃんのように喧嘩が出来ない子もいる。
けれど、みんなそんな事は気にしていない。
ただ私たちにとって、メンバーは気の許せる友達で仲間なのだ。
同じ境遇の子が多いからか、潤ちゃんもすぐメンバーと打ち解けていた。
私は、BlackQueenが彼女にとっての居場所になれていたら嬉しいなと思う。