ブラックバカラをあなたへ
彼らとの約束の前日。




燈の提案で、新しい水着を買いに行くべく、私たちはショッピングモールへと来ていた。




夏休みだからか、平日の金曜日だが、ショッピングモールは賑わっていた。




エスカレーターで、目的の場所まで登る。




3階に着いてすぐ、水着のショップが見えた。




「わ~かわいい~!」




燈が一目散にお店に入る。




私は、みんなと買い物に行くのは久しぶりで、心なしかテンションが上がっているのが分かる。




「ほんと燈は子供なんだから」




そう言う春美の声も、いつもより楽しそうに聞こえる。




「それでは、各自で選びましょうか」




優奈がそう言って、各々、気になる水着を見に行くことにした。




時々、誰かに意見をもらいながら、悩みぬいた末に、私は一着選び、レジへと並ぶ。




仲葉は、一番先に選び終わったようで、優奈の水着選びを手伝っていた。




燈と春美も途中から2人で選んでいた。




なんだかんだ言って、あの2人は本当に仲がいいなぁ。




そう思いながら、みんなが選び終わるのを待つ。




数分後、みんな買えたようで、このお店を後にした。
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