君に出会えるまで。。。


9月×日(○)


「廉のコンサート明日か…。」

時間が経つのって、こんなに早かったっけ?
陽一が亡くなって何日経ったの?
陽一がこの世界からいなくなって、今まで私って何してたんだっけ?
私って生きてるの?それとも死んでるの?

もう…分からない…。

「誰か…教えてよ…。」

もう、生きる気力なんて1%も残ってない。
あなたがいない世界なんて真っ暗でつまらない。

「ねえ、なんであなたはいないの?
 なんで消えてしまったの?なんで…私を一人ぼっちにしてしまうの?
 一人は嫌だよ…この先もずっとずっと傍にいるって言ってくれたのに…なんで?
 ずっと、ずっと、陽一と一緒にいたいよ。離れたくないよ。
 ねえ、私が陽一のもとにいけば、また一緒にいられるの…?」


私はテーブルの上にある果物ナイフを見つめた。

これで手首を切れば、陽一のもとにいけるよね?

「明日のコンサート、行けなくてごめんね、廉…。
 陽一、今からいくね…。」





「月愛、やめろっ!!」


え…だ…れ…?
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