信じさせて


「ねえ!」

後ろを向いた爽子の肩に手をかける

その途端肩を震わせる爽子

「え…」

「澪さんは体育祭出てくれないんですか?約束したじゃないですかぁ…」

涙目で見つめられている私

くっ涙目で上目使い!
か、かわいい…

小動物を思わせる瞳につい負けてしまった


「わ、分かった、出るわよ!借り物競争」

慌ててそういうと

「そうですか!頑張ってくださいね!」

と言って、笑顔になる爽子
さっきまでの涙はどこにも浮かんでいない

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