不良少女


「カナくん、落ち着いてよー!


マオくんはきちんとカナくんに謝りなよ」


ほんとこういう時に、星夜が常識人でよかったと再確認する。

問題児が喧嘩すると、必ずと言っていいほど仲裁に入ってくれる。


だから、あっちは星夜に任せて、私は壮太に顔を向ける。


「悪いけど、後はたのんだから。

私らもできる限り目立たないようにはする」


私達は皆から良くも悪くも目線を集めてしまう。
< 11 / 292 >

この作品をシェア

pagetop