不良少女


「当たり前だろ。

俺らは葛藤して成長していくんだからよ」


こんな真面目な事を言うなんて俺らしくないのによぉー。



「そうだね、たまにはマオくんも良いこと言うよね。

じゃあお先っ!」


星夜は俺を押しのけサッと坂道を登ってしまう。

ハッ 本気で一番とってやろうじゃねぇの。


俺は地面を思いっきり蹴った。


もう、誰にも追いつかれないように。
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