不良少女


ただただ冷たく私を突き放そうと、今は正常に動く機能を失っている脳と身体。


私が手を離したらすぐにでも崩れてしまいそうなほど儚い。


「こんなボロボロの身体で何が出来るっていうの?

私が半分個してあげる…。

その背負っている負の感情、私が半分背負う。


だから教えてよ、宮島のその何かをさ…」


『自分の事もあるのに、人の負を半分背負ってあなたはもうするの?

恩返しでもして欲しいの?』


もう一人の私が顔を出す。
< 160 / 292 >

この作品をシェア

pagetop