不良少女


やばっ… もう、ダメ…!


その時、私に群がっていた男共が一瞬で蹴散らされた。


「女に手荒なマネしてほんとダセェな」


男の人が蹴散らしたと分かった時、私は意識を手放した。


その後の私の世界がどう変わるか何て予想しないで。




「手のかかる女だな… ったく、風邪引くんじゃねぇぞ」


そっと男は自分の着ていたパーカーを彼女に被せる。


「っにしても、綺麗な顔が台無しだな」


男は指先で少女の血をなぞるように拭き取る。


そんなところに、けたたましいバイク音が鳴り響いた。
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