不良少女



「このパーカーを持ってるのがこの子ってことはまぁそれなりの女なんだろうね。

さ、車が来たから乗せよっか」


綾斗さんは私をお姫様だっこして、車に乗って黒蝶の本拠地へと足を踏み入れた。


もう、光を浴びることはない闇へと、戻ることは許されない蜘蛛の巣のような絡み取られるところへ…


彼は私を元の世界に戻す気はなかったのだろう。
< 208 / 292 >

この作品をシェア

pagetop