不良少女
「凛の面倒見てくれてありがとう。
でも、もうほっといてくれていいから」
無機質な目で凛くんのことを見る彼女は何だか悲しそうだった。
「マオ、凛を運ぶの手伝ってくれる?」
「あ、あぁ」
「この詫びはいつかするから」
彼女は凛くんを見て少し疲れたような顔をする。
「宮島、今日は私の部屋で寝て。
私は凛の看病しないとダメだから」
彼女は我慢しかしたことがなくて、甘えることなんてできないんだって直感的に思った。