不良少女
「凛、調子はどう?」
「大丈夫だ、昨日は悪かったな…」
すまなさそうにする凛…。
だが、私達の顔色を伺う様に私達を見渡している。
人の顔なんて、今は見なくていいのに…
ただ、前だけを見てくれればそれだけで。
「うぉーい、アメ食べる〜?」
ちょこんとドアから顔を出す星夜に対して私はコクリと頷く。
「はい、リカちゃん。これは飴で、こっちはスマホ。
昨日、ずっと鳴ってたってカナくんが言ってたよ!」
きっと、家の奴からだ…。