不良少女


その後、ツーツーっと電子音がなる。


全ての気力を失った気分だ。


「はぁ…」


ズルリと手すりに、もたれかかる様に倒れる。

その時、首に付けているネックレスがジャラリと揺れて我に返る。


「_______さんっ…‼︎」


私はこんなところで立ち止まってはいけない。


豹華の名に恥じては顔向けなんてできないのだから。


「_______さんのことを、あなたが知ってるとは予想外でした…」


パッと後ろを振り返ると、神田がいた。


聞かれた、見られた…!
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