不良少女
これはリカちゃんが寂しいときにやる癖だ。
「リカちゃん大丈夫?」
「なに言ってんの、大丈夫に決まってるでしょ」
ふふっとリカちゃんはニコリと笑う。 らしくないよそんな笑顔。
僕には何もできない…!
もう嫌だよ、そんなの。 リカちゃんを助けたいのに、足が竦んで、喉が掠れて何も出来ないよ。
「ごめん、俺のせいで…」
凛くんも自惚れないでよ、気持ち悪い。
嫌いだ、リカちゃんの事を傷つけるやつは。