不良少女


「俺、ほんとにお前の事嫌いだわ。

兄弟似て、薄情者っぽい顔してる」


いくら嫌いだからって八つ当たりしたって仕方ないのに。


当たらないと本当の俺が消えてしまう。


「星夜‼︎」


さっきの会話を聞いていたのかリカちゃんの纏うオーラが真っ黒だ。

リーダーの顔をしていて、目付きも鋭い。


沖田の方をチラリと見ると、苛ついてるのが分かる、つまらないな兄弟似て。


「星夜、何があった。 らしくないけど」


「べっつにー。 ちょーっと暇潰しにからかっただけだよ」
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