不良少女
「マオくんは寝坊で、勇希くんは妹ちゃん3(スリー)を幼稚園まで送りに行ってて、カナくんはおじさんから呼び出し」
詳しい説明だな…。 そこまで聞いてないのに。
しかもなんでそんな細かいところまで知ってんの。
「へー」
相槌だけ打ってそれからは無言、情報源とか気になるけど聞きたくない。
ただ、悠々と時間が過ぎるのを待つ。
「あれ?
来るの早いんだねおはようリカちゃん」
とてもキラキラなスマイルをいや、胡散臭そうな微笑み…を宮島は私に向ける。