不良少女
「まぁ、仕方ないんちゃうん?
俺ら二人完敗やもん。 ゲホッ」
それもそうか。
青龍の幹部にこんなダメージを与えたのなんて初めてかもしれない。
にしても、
「いつまでお腹さすってるの?
綾は何ともないのにさぁ」
ボソリといつもはあまり喋らない渚が呟く。
俺の言おうとした事言われちゃったな…。
綾はまだ顔を歪めている程度だが、竜は未だ悶えている。
「マジで、彼奴の蹴りは重いんやで!
平然と立っていてる綾はほんま頭イかれてるだけやって!」