不良少女


私たちはあの後すぐ何もなかったかのように席に座った。


凛は帰ったっていうのもあって私たちは静かに授業を受けた。


寝てて内容何て忘れたけど。


「リカ」


マオが私の名前を呼んだからそちらを見る。

マオがこんな真剣な表情をするなんていつ以来だろうか。


「もう無茶はすんなよ」


と、私の頭をクシャリと撫でる。


どうもマオに子供扱いされるのは癪だが、いつでもマオは私を心配してくれる。


嬉しいけど、マオには自分の心配もしてほしい。
< 82 / 292 >

この作品をシェア

pagetop