不良少女
私たちはあの後すぐ何もなかったかのように席に座った。
凛は帰ったっていうのもあって私たちは静かに授業を受けた。
寝てて内容何て忘れたけど。
「リカ」
マオが私の名前を呼んだからそちらを見る。
マオがこんな真剣な表情をするなんていつ以来だろうか。
「もう無茶はすんなよ」
と、私の頭をクシャリと撫でる。
どうもマオに子供扱いされるのは癪だが、いつでもマオは私を心配してくれる。
嬉しいけど、マオには自分の心配もしてほしい。