不良少女
「俺はもう子供じゃねえんだ。
お前くらい余裕で守れんだよ、バーカ」
本当に心強い仲間だ。
でも… 私は守られる資格はない。
けどさ、
「ありがとう」
お礼くらいは言わせてよ。
面倒ごとは時の流れで解決してもらいたいがそうはいかない。
なら、私が蹴りをつけるしかない。
私達を監視するように見てくる彼らに向かって短く舌打ちをし、
「負けたんだから、もう関わらないで」
冷たく無機質に言い放つ、何の感情も持たずに。