不良少女
「そういうのうざいんだけど。
あとさ、あんたら目どこにつけてんの?
こいつよりブスな顔してこいつのことブスとか頭悪いの?」
ほんと、頭悪いよね。
軽蔑するんだけどそういうの。
「私ブスじゃないもんっ!」
ほんと…
「眼科行ってこいよ、そんなことしてる暇あるなら」
女共は顔を赤らめながら逃げるように走って行った。
「あの… ありがとうございます」
泥だらけの顔と涙を拭いながら、どこか怯えた表情で岸 梨花が話しかけてきた。