俺と結婚しろよ!
賢ちゃんは、遠い存在。
次の日……
緊張でほぼ眠れなかったあたしは、眠い目を擦って某テレビ局のスタジオにいた。
簡単なリハーサルも終わり、あとは本番。
本番までの間、楽屋で待機なのだ。
スタジオには、様々なスタッフがいて。
みんな忙しそうに行き来している。
テレビ番組ってのは、予想以上にたくさんの人が関わっているんだな。
なんて思った。
「やべー!マジ緊張する!」
悠真は震えながらスティックを持っていて。
「俺たち、上手く出来るのかなぁ?」
大輝も顔を強張らせている。
昨日まで、何回も何回も練習した。
良くも悪くも今日が初めてのテレビ出演。
Fに近付くためにも最大限頑張らなきゃ!