俺と結婚しろよ!





可愛い服を着て。

お気に入りのギターを持って。

大好きな仲間との撮影。

楽しくないはずがないのに。




「なにあの娘」




聞きたくない言葉が耳に入る。





「あたしたちのほうが可愛いじゃん」



「素人にも程がある」



「それなのに、なんでFと?」




思わず声のするほうを見てしまった。

なんと、そこにはピンクショックの四人がいて。

あたしのほうを見ながら、わざと聞こえるように悪口を言う。




あぁ、出た。

性格ブス。




気にしない、気にしない。

そう思うのに、その言葉は容赦なく耳を刺激する。



< 104 / 451 >

この作品をシェア

pagetop