俺と結婚しろよ!
「賢ちゃんがチャラついてることくらい分かるし、あたしは大丈夫だって!」
悠真に言う。
こんなあたしが、一番失礼なのかもしれないけど。
ぎゃあぎゃあ騒ぐ悠真に対して、賢ちゃんは冷静だ。
「別に何もしねぇよ」
静かに呟く。
その振舞いは恐ろしくカッコよくて。
賢ちゃん……じゃない!
玄だった。
「あぁ……」
見惚れている大輝に、悠真は蹴りを入れる。
それで大輝ははっと飛び上がる。
まるで漫才だ。
昨日は賢ちゃんの存在が漫才だったのに。