俺と結婚しろよ!




「それなのに、蒼、チケット譲ってくれねぇんだ!

だから……」



「だから……」




ごくりとする。




賢ちゃん、また馬鹿なことを言い始めるんじゃないか。

とんでもないことを言うんじゃないか。






「口利きしてくれよ」



「はぁ?」



「咲良が無理なら、優弥に頼む!

優弥ならきっとコネで……」



「馬鹿ぁッ!!」




あたしは大声で叫んでいた。




「賢ちゃんの馬鹿!!」



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