俺と結婚しろよ!






賢ちゃんは頭がおかしい。

狂ってる。

普通に考えて、ライブなんて来てほしくないじゃん。



だって……

Fだよ。




そう思うと、顔がぼうっと熱くなる。




Fなんだ。

賢ちゃん、本当にFなんだ。







「それで……賢ちゃん、なんで今日もあたしを呼ぶわけ?」




恐る恐る賢ちゃんに聞く。

カッコイイ賢ちゃんなら、他にも呼ぶべき女性がいるだろうに。

そんなあたしの考えていることは、もちろん賢ちゃんには分からなくて。




「呼んで悪ぃのかよ」




その言葉にどきりとする。




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